- 9:45 建仁寺
- 13:00 霊源院
※ここまで3日目ので前編です。
建仁寺だけで3時間!ずいぶんとゆっくりだね。
実は建仁寺は2巡したの。
ひと通り拝観後に偶然にもお坊さんによる
見どころ解説が始まったのね。
せっかくだから聞きたいと思って!
それはラッキー!
じっくり見聞きできたんだね!
なかなか同じ場所を一度に2回は見ないでしょ?
これもひとり旅だからできたのね。
3日目は自転車で祇園を中心にまわりました。
3日目の行程は2回に分けてお届けします。
今回は【前編】です。
最終日:3日目の朝
昨夜もまたバタンキューで
あっと言う間に眠りの世界へ・・・
気づくと朝を迎えていました。
昨夜の551HORAIの豚まんとしゅうまいを
ホテルの電子レンジでチン♪
廊下ににおいを漂わせながら部屋に戻りました。
昨夜の晩ご飯につづき
ちょっと普段では考えられない
朝食だけれど・・・
良いんです、一人だから♪
これぞ一人旅の醍醐味( ̄▽ ̄)
ホテルのレンタサイクル
宿泊したホテルには
無料の貸し出し自転車がありました。
何台あるのか分からないけれど
これを使わないなんてもったいない!
当日の朝、早いもの順ということだったので
急いで支度を済ませて無事に権利獲得!
それがこちら
適度な使用感で街に溶け込む自転車です。
ホテル名のシールもも小さく控え目だったので
かえって良かったと思いました。
これに乗って建仁寺に向かいます。
実際に乗ってみるとなかなかの使用感でした。
ブレーキを握ると威嚇しているかのような
「キィィィィィィィィィ!!」
という爆音を奏でます。
できるだけ裏道を通って
人混みは避けるとしよう( ̄▽ ̄)
グーグルマップを頼りにいざ発進!
見どころ盛りだくさんの建仁寺(けんにんじ)
建仁寺はホテルから思いのほか近くて
わりとすぐに着いてしまいました。
途中、四条通は自転車に乗ることができません。
降りて押していかねばならないため注意です。
10時からの拝観に少し余裕がありました。
自転車を停めていると
拝観待ちのご夫婦と
境内のお手入れをするおじさまの会話が
耳に入ってきました。
「今年の紅葉はダメだねぇ。」
「今年はここだけじゃなくて
京都全体どこも紅葉が良くないよ。
天候のせいかねえ。」
私が自転車を停めた場所に
もみじがありましたが
確かに葉が茶色に縮れて
赤くなかったのです。
私も楽しみにしていた紅葉が
どこに行っても今ひとつだな・・・と
感じていたことだったので
皆さん同じ思いなのだと分かりました。
遠目には赤くても近くで見ると
あまり良いコンディションではなく
半分枯れていてきれいな赤ではないのです。
秋になってもいつまでも気温が高く
暖かいでせいでしょうか・・・
本坊 ~ 俵屋宗達 筆:『風神雷神図』~
建仁寺(けんにんじ)は京都最古の禅寺です。
日本に初めて臨済宗を伝えた
僧:栄西によって開かれました。
10時の拝観時間を迎え本坊に入ります。
目の前には国宝の
俵屋宗達 筆:『風神雷神図』
本物は京都国立博物館に保管されています。
こちらは高精細デジタル複製です。
生き生きと躍動感にあふれた風神雷神が
今にも動き出しそうです。
怖い、というよりその表情から
コミカルな軽快さが感じられます。
複製なので撮影可能でした。
方丈 ~ 海北友松 筆:『雲龍図 襖 』~
方丈の礼の間では
海北友松 筆:『雲龍図 襖 』
を見ることができます。
海北友松は安土桃山時代から
江戸初期にかけて活躍した画家です。
墨のみで描かれたモノトーンの龍が
大迫力で見るものに迫ってきます。
方丈 ~ 大雄苑(だいゆうえん), 潮音庭(ちょうおんてい)~
枯山水の庭園です。
縁側に腰をおろします。
シンプルで広く美しい石や砂の調和を
しばし心静かに眺めます。
こちらは 潮音庭(ちょうおんてい)
庭を囲むようにぐるりと廊下があり
いろいろな角度から見ることができます。
○△□乃庭(まるさんかくしかくのにわ)
掛け軸の『○△□』がモチーフになっています。
法堂 ~『双竜』~
こちらの法堂(はっとう)の天井には
大きな2頭の竜が描かれています。
建仁寺の建立800年を記念して
20年前の2002年(平成14年)から
2年の歳月をかけて
日本画家:小泉淳作氏により描かれたものです。
その大きさは畳108畳。
大迫力の水墨画の龍を見ることができます。
こちらも撮影可能です。
茶室 ~東陽坊~
1587年(天正15)に
豊臣秀吉が開いた北野大茶会で
千利休の弟子であった東陽坊長盛が
建てたと伝えられる茶室。
建仁寺は珍しく撮影可能なものが
多かったように思います。
間近で肉眼で見られたり撮影できたりと
とても堪能できたと感じました。
(注:『風神雷神図』『雲龍図 襖 』はレプリカです)
ひと通り拝観して移動しようか・・・という頃に
一人のお若い禅僧(松平健氏をお若くした感じ)さまが
ガイドを始められたではりませんか!
このような貴重なチャンスを逃すまい、と
再び解説付きで2巡目、本坊と法堂を
まわることにしたのでした。
建仁寺 The Oldest Zen Temple Kenninji
霊源院を拝観~粟田焼の展示
続いては禅僧さまのご案内により
塔頭の霊源院に向かいます。
霊源院では粟田焼の展示がありました。
粟田焼は江戸時代初期より京都市・洛東の
粟田地域で生産されたものだそうです。
粟田焼の器でお茶をいただきました。
まとめ
今回は思わぬチャンスに恵まれ
建仁寺を2回通りしっかりと見て回りました。
そして自分一人では足を運ぶ機会はなかったであろう
塔頭の霊源院までおじゃましました。
時間や都合に自由が利くひとり旅だからこそ
チャンスを逃すことなく活かすことができ
とても充実したものとなりました。
お昼をまたいで建仁寺周辺に
4時間近くいたわけですが
見学・拝観時間を制限なく
しっかり取ることができ良かったです。